ゾウの調教師、ゾウ使いを目指してタイへ留学した少年の実話ストーリー。ゾウ好きの私としてははずせまい(笑)
ゾウとのふれあいもモチロンながら、彼と彼の母親、義理の父親などとの家族の問題や、愛もテーマ。
ゾウは、遠くはなれていても、仲間が危険な目にあっていたりすると分かるということで、実際にもすごく仲間同士で助け合い、強い絆を結ぶんだよね。日本では学校でいじめられていた哲夢も、タイで修行するうち、母親と離され孤独で頑なな子ゾウや、ゾウ使いの仲間達と繋がりを築いていく。だけど日本に帰って、一番身近なはずの自分の家族との愛情表現が苦手で、うまくいかないというところが、切なかった。
タイでも現地の生活になじまず、ゾウとのコミュニケーションもうまくいかない哲夢を仲間がからかうんだけど、からかいながらもはげますというか、なんとなくタイの人ってあったかいイメージがあるんだよね。仏教の国の人だからかなぁ。
ただし、その時に悪戯で仲間が告げる「神様のお告げ」が、真実になってしまうのがとても切ない…(T△T)。
柳楽くんは、本当になんだかスクリーンでオーラがある…目がいいんだなぁ…なんだか。
お母さん役の常盤貴子もよかったなぁ。最後の屋根の上のシーン泣けちゃいましたね。。
動物で泣かせる映画に、泣かされるのはちょっといやな感じもあったんだけど、ゾウのおかげかほわっと暖かな気持ちにもなれ、
「あの」柳楽くんの主演作。動物ものの感動作、そして、フジテレビでの冒険王をからめてのプッシュ攻撃に逆に醒めちゃってる人も多いと思うけど、実際私も思ったけど(笑)それをおいといて、ちょっと見て欲しいかな。そんな先入観を捨て去って、もっと自然にいい映画じゃない?
最後に、モデルになった哲夢くんの実の弟さんが、ゾウ使いをされていると聞いて(この映画のゾウ指導をされていたらしい)なんだかちょっと嬉しかった(^^)